仮想通貨取引をしていると、ウォレットというキーワードを頻繁に耳にしますよね。
「実体のない仮想通貨にウォレット(財布)は必要なの?」
「取引所からウォレットに移動させないとダメ?」
「そもそもウォレットって何?」
という方も多くいることかと思います。今回はウォレットの必要性と、取引所からウォレットへ移動する方法をご紹介します。取引所に大金を預けている人は要チェックです!
Contents
仮想通貨のウォレットへの移動は必要か?
まずは簡単にウォレットの仕組みと、その必要性について確認していきましょう。
ウォレットは秘密鍵を保管するところ
そもそも仮想通貨とは、インターネット上のみで管理される実体のない通貨のことです。この通貨を保有していることを証明するためには、秘密鍵(プライベートキー)と呼ばれる暗号を知っているかどうかが重要になります。
秘密鍵を知っていれば、そこに紐づく仮想通貨を移動させることができたり、誰かに送金したりすることができます。そして、秘密鍵を誰かに盗まれてしまえば、そこに紐づく仮想通貨も盗まれてしまうことになります。
仮想通貨におけるウォレットとは、この「秘密鍵を守るためのもの」だと考えて問題ありません。秘密鍵は英数字で構成されており、紙に印刷することもできますし、外付けのハード端末で保管しておくことも可能です。
ウォレットについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。
取引所が安全とは限らない
取引所に仮想通貨を預けている場合、秘密鍵は取引所が保管しています。取引所が保管する秘密鍵と利用者のアカウントが紐づけられているので、その秘密鍵の所有者は利用者ということになります。
しかし、実質的に秘密鍵を保有しているのは取引所なので、秘密鍵を守るためのセキュリティは取引所に依存することになります。万が一取引所がハッキングの被害に遭い、利用者の秘密鍵を盗まれてしまった場合、利用者の仮想通貨はすべて盗まれてしまうことになります。
「取引所に預けておけば安心」というのは大きな間違いです。むしろ個人で秘密鍵を保管しているよりも、たくさんのお金が集まる取引所のほうがハッカーからは狙われやすいのです。
金額によってはウォレット必須
とはいえ、取引所も利用者の信用を得るためにセキュリティには力を入れています。金融庁からの業務改善命令などを受け、2018年以降さらにセキュリティのレベルは上がってきています。
なので「取引所は危険!」ということではないのですが、金額によってはウォレットの利用をおすすめします。これはその人の収入や金銭感覚によって異なりますが、20万円以上の高額を長期保管する場合は、ウォレットに移動させておくほうが良いでしょう。
ただし、たとえ高額でも頻繁に取引をするのであれば、取引所に置いておくしかありません。その場合、
- 別の取引所に分散しておく
- 取引する通貨の種類を増やす
など、リスク対策は行っておきましょう。
ウォレットの種類を確認しよう
まずはウォレットの種類をふんわりと確認しておきましょう。ウォレットについてある程度知っている人は飛ばし読みでOKです!
ウォレットは、以下の4種類にわけることができます。
手軽に利用できる「ウェブウォレット」
ウェブウォレット(WEBウォレット)とは、インターネット上で秘密鍵を保管してもらうサービスのことです。多くは無料で利用でき、メールアドレスの登録だけで簡単にアカウントを開設できます。
ただし、秘密鍵は運営者が管理しているので、利用者の資産を持ち逃げしようとすれば、いとも簡単にできてしまいます。なかには個人で運営しているところもあるので、詐欺的なサイトには十分注意しなければいけません。
メリット:無料で手軽に利用でき、移動も簡単
デメリット:セキュリティが心配
多くの人が利用する「ソフトウェアウォレット」
手軽さと安全性を兼ね備えているのが、この「ソフトウェアウォレット」です。パソコンにインストールして利用するため、「デスクトップウォレット」と呼ばれることもあります。アプリをダウンロードして、スマートフォンで仮想通貨を管理する「モバイルウォレット」も、ソフトウェアウォレットの一種です。
無料で配布されているソフトウェアを自身のパソコンにダウンロード・インストールすることで、誰でも簡単に利用できます。ただしセキュリティ対策は自分でする必要があるので、知識のない人は少しリスクのある方法でもあります。
メリット:手軽さと安全性を兼ね備えた万能さ
デメリット:ハッカーに狙われると弱い(狙われる可能性は低い)
セキュリティに強い「ハードウェアウォレット」
ハードウェアウォレットは、数ある中でも最強レベルのセキュリティ力を誇る優秀なウォレットです。USBメモリ程度の大きさで、パソコンに挿して使うことができます。
仮想通貨の保管ができたら、パソコンから抜いておけばインターネット上から完全に隔離されるので、ハッキングの被害に遭う可能性が0になります。もちろんパソコンに繋がっている間にハッキングされる可能性はありますが、ウェブウォレットなどと比べると圧倒的に安全です。
メリット:最強のセキュリティ力
デメリット:価格が高い(仮想通貨を盗まれるよりは安い)
アナログで保管できる「ペーパーウォレット」
秘密鍵は英数字の文字列で構成されています。つまり、それを紙に印刷しておけば、仮想通貨の保管ができるということです。
たとえば、ビットコインの秘密鍵は「bitaddress.org」で簡単に作成することができます。このようなサイトで秘密鍵を作成し、それを印刷して保管すれば「ペーパーウォレット」になります。また、秘密鍵を印刷せず記憶に刻み込んでおくことを「ブレインウォレット」と言います。(忘れたら終了)
メリット:セキュリティはほぼ完璧
デメリット:紛失したら終了
取引所からウォレットへの移動方法は?
取引所からウォレットへの移動は、取引所やウォレットの種類によって多少異なりますが、基本はどれも同じです。どのウォレットでも対応できるよう、流れを確認しておきましょう。
ウォレットのアドレスを確認する
仮想通貨を送信するためには、送信先のアドレスが必要です。アドレスは、秘密鍵から生成された公開鍵から生成(暗号化)されます。
秘密鍵 → 公開鍵 → アドレス
ペーパウォレットなら秘密鍵を生成した時点で、アドレスも同時に生成されていることがほとんどです。ソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットでも、アドレスは自動的に生成してくれるので、暗号化の知識は必要ありません。
ちなみに、秘密鍵→公開鍵→アドレスという流れは一方通行で、アドレスから秘密鍵を割り出すことは不可能です。つまり、アドレスや公開鍵を他人に知られても、秘密鍵を知られることはないので安心してください。(そのための公開鍵です。)
取引所で出金(移動)の手続きをする
ウォレットのアドレスを確認できたら、取引所で出金の手続きをしましょう。メニューに「入出金」のページへ飛ぶリンクがあるはずです。
出金ページにたどり着いたら、
- 送金する通貨(ビットコインなど)
- 送金する量(0.5BTCなど)
- 送金先のアドレス(さっき確認したウォレットのアドレス)
これらを入力します。アドレスを間違えると送金した通貨は一生戻ってこないので、絶対に間違えないように注意しましょう。(普通はコピペで貼り付けするので入力ミスは起きにくいはず。)
最後に送金ボタンを押せば、仮想通貨の移動が完了します。
※送金先のアドレス入力は、QRコードで行うことも可能です。アドレスがQRコード化されていれば、それを利用するのがてっとり早いです。
ウォレットで受金する
取引所から送金した取引(トランザクション)が承認されれば、仮想通貨の移動は完了です。基本的には、ウォレットでの受金という作業は必要ありません。受金するしないにかかわらず、送金が完了した時点で相手側が受金したことになります。(受け取り拒否はできません。)
ソフトウェアウォレットやハードウェアウォレットの場合、端末を操作すると受金のお知らせ(ポップアップなど)が届いているはずなので、しっかり確認しておきましょう。
まずは少額で試してみよう!
仮想通貨の移動は、アドレスを間違えてしまうと大変なことになります。「保有通貨をすべて違うアドレスに移動させてしまった」なんてことにならないよう、まずは少額で届くかどうか試してみることをおすすめします。
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