【仮想通貨】大手取引所10社を徹底比較!ひとつずつ丁寧に特徴を解説!

取引所を選ぶとき、何を基準にしていますか?手数料や取扱通貨を見るのは当たり前ですが、私はやっぱりその取引所が持つ「魅力」や「推しポイント」を大事にしたいと考えています。今回は、おすすめの大手取引所10社を徹底比較し、その特徴をわかりやすく解説していきたいと思います!

大手取引所10社の基本情報一覧表

まずは以下の一覧表で、簡単に取引所の特徴を確認しておきましょう。

2018年4月更新

取引所 / 会社名 取扱通貨 ビットコイン取引手数料 アルトコイン取引手数料 特徴
bitFlyer(ビットフライヤー)/株式会社bitFlyer(登録:関東財務局長 第00003号) 取引所:BTC(ビットコイン)
販売所:ETH(イーサリアム)、ETC(イーサリアムクラシック)、LTC(ライトコ イン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、 MONA(モナコイン)、LISK(リスク)
0.01 ~ 0.15% 0~0.20%(スプレッド有り) 国内最大手のビットコイン取引所。アルトコインは販売所のみ。手数料も安く、ビットコインの取引で迷ったときはbitFlyer一択で間違いない。
zaif(ザイフ)/テックビューロ株式会社(登録:近畿財務局長 第00002号) 主要通貨:BTC(ビットコイン)、XEM(ネム)、MONA(モナコイン)、 BCH(ビットコインキャッシュ)、ETH(イーサリアム)
トークン、COMSA
-0.05~-0.01% 0.01~0.1%  ビットコインのマイナス手数料が最大の特徴。アルトコインの手数料も安く、国内ではbitFlyerと並ぶ二大取引所となっている。
coincheck(コインチェック)/コインチェック株式会社(金融庁登録:未) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、ETC(イーサリアムクラシック)、LSK(リスク)、FCT(ファクトム)、XMR(モネロ)、REP(オーガー)、XRP(リップル)、ZEC(ジーキャッシュ)、XEM(ネム)、LTC(ライトコイン)、DASH(ダッシュ)、BCH(ビットコインキャッシュ) 無料 無料(スプレッド有り)  XEMの流出問題を受け、セキュリティ対策などに力を入れている。現段階ではまだ再開はしていないが、今後有力な取引所となるだろう。
QUOINEX(コインエクスチェンジ)/QUOINE株式会社(登録:関東財務局長 第00002号) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、DASH(ダッシュ)、BCH(ビットコインキャッシュ) 無料 0.25%  急速に力をつけてきているのがこの取引所。取引所の規模が大きく、資本金で言うとBitFlyerに次ぐ国内第二位。
DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)/株式会社DMM Bitcoin(登録:関東財務局長 第00010号) 現物:BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)
レバレッジ:XEM(ネム)、XRP(リップル)、LTC(ライトコイン)、ETC(イーサリアムクラシック)、BCH(ビットコインキャッシュ)
無料 無料 有名なDMM.comグループが仮想通貨事業にも参入。取引所としてはまだ未知数だが、企業としては信頼できる。
bitbank(ビットバンク)/ビットバンク株式会社(登録:関東財務局長 第00004号) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、LTC(ライトコイン)、MONA(モナコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ) 無料(キャンペーン中) 無料(キャンペーン中) 世界で2番目に開発された仮想通貨「Litecoin(ライトコイン)」の取扱がある取引所。
Bit Trade(ビットトレード)/ビットトレード株式会社(登録:関東財務局長 第00007号) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、LTC(ライトコイン)、MONA(モナコイン)、BCC(ビットコネクトコイン) 無料(キャンペーン中) 無料(キャンペーン中) bitFlyerやZaifには取扱のないリップル(XRP)の取引ができるというところが魅力的。
BITPOINT(ビットポイント)/株式会社ビットポイントジャパン(登録:関東財務局長 第00009号) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、LTC(ライトコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ) 無料 無料 自動売買もできる高機能トレードシステムが特徴。ただし、過去データが少ないのであまりアテにしてはいけない。
GMOコイン/GMOコイン株式会社(登録:関東財務局長 第00006号) BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、LTC(ライトコイン)、XRP(リップル)、BCH(ビットコインキャッシュ) 無料 無料  販売所形式なので手数料は無料。ただしスプレッドが大きいので要注意。
Binance(バイナンス)/Binance(金融庁登録:未) 114種類(2018年4月現在)  0.1%  0.1%  世界最大手の取引所。日本の取引所がちっぽけに見えるほどの凄い取引所。セキュリティレベルも高く、英語ができるならおすすめです。

大手取引所10社の特徴を比較

それでは、大手取引所10社の特徴をひとつずつ解説していきます。この10社は、私の独断と偏見で選びました。ただし、多くの取引所を利用し、専門サイトや書籍でがっつり研究したうえでの10社なので、ある程度信用できるかと思います。

頻繁に更新していますが、手数料や取扱通貨の種類は、日によって異なる可能性もあります。実際の正しい情報は公式サイト(貼ってます)で確認してください。

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyer(ビットフライヤー)は、国内取引高1位の取引所です。ビットコインとイーサリアム以外のアルトコインは「販売所」での取扱となります。販売所ではスプレッド(隠れ手数料)があるので注意しましょう。

ビットコインの現物・FX・先物取引、イーサリアムの現物の取引に対応した「bitFlyer Lightning」が特徴的です。プロ向けのトレードツールを搭載しており、複数チャート分析も利用可能です。

Zaif(ザイフ)

国内では珍しいトークンの取扱があり、取引高も国内2位の実績を持つ取引所です。アルトコインの取扱もあるので、国内の取引所では実質1強として考えても良いかもしれません。

何より、ビットコインの売買手数料がマイナス手数料というのが大きな強みです。makerなら-0.01%、takerなら-0.05%の手数料です。つまり、取引をすればするほど手数料をもらえるということです。

また、仮想通貨では珍しいコイン積立サービスを実施しています。毎月自動的に引き落としがなされ、ドル・コスト平均法と呼ばれる投資法で自動投資してくれます。

ドル・コスト平均法は、値幅の大きい仮想通貨にとって強みのある投資法です。毎月たった1,000円から積立できるので、「仮想通貨には興味があるけど、自分で投資するのはこわい」という人におすすめです。

Coincheck(コインチェック)

2018年にNEMの流出問題がありましたが、現在は再開に向けて着々と準備を進めています。2018年3月には、利用者に対してNEMの補填も完了しています。

セキュリティにかなり力を入れてくることが予想できますので、今後に期待です。

※以下、2018年4月追記

コインチェックが、大手証券グループのマネックスに買収されました。コインチェックはマネックスの完全子会社となり、2018年の夏をめどに運営が再開される予定です。

マネックスは証券取引所として、投資運営のノウハウを蓄積してきた最強の助っ人です。コインチェックの和田氏から申し出をしたそうで、ここからコインチェックの巻き返しが期待できそうです。

QUOINEX(コインエクスチェンジ)

国内の中では、取扱通貨が非常に多い取引所です。ビットコインの価格が他所よりも低い傾向にあるため、アービトラージ(差額利益)でよく利用される取引所です。

何かトラブルがあったときの逃げ場になることもあるので、主要取引所とは別に登録だけでもしておくのがおすすめです。(イーサリアムやダッシュの取扱もあるので、主要取引所にしてもOK!)

DMM bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM bitcoinは、大手DMMグループが運営する取引所です。レバレッジ取引に力を入れているようで、現物取引はビットコインとイーサリアムのみの取扱となります。

取扱数は少ないですが、手数料が無料なので利用する価値があります。ただし、スプレッドが設定されているので、場合によっては利用者が損をしてしまう可能性もあります。

bitbanc(ビットバンク)

国内では珍しく、仮想通貨3強のビットコイン・イーサリアム・リップルの取扱があります。また、日本国内(2ちゃんねる)で生まれたモナコインが取引できるのも嬉しいですね。

取引手数料は無料ですが、販売所形式ではありません。手数料無料で運営は大丈夫?と関係者に聞いたところ、「企業向けのホワイトラベルや先物取引で利益を得ているので、心配はない」とのことでした。キャンペーンが終わるまでは、主要取引所として十分通用します。

同社はFX専用のビットバンクトレード(bitbanc trade)も運営しているので、間違えないように注意しましょう。(間違えて登録しても無料なので問題ありません。)

Bit Trade (ビットトレード)

FX業者として培ったノウハウが仮想通貨事業にも活かされており、金融庁の仮想通貨交換業社登録には、早々に登録されています。取引画面もわかりやすく、初心者でも迷うことはないでしょう。

bitFlyerやZaifには取扱のないリップル(XRP)の取引ができるというところも魅力のひとつです。

bitbanc tradeとは別の会社なので、間違えないように注意しましょう。

BITPOINT(ビットポイント)

BITPOINTでは、高機能トレードシステムの「MT4(メタトレーダー4)」を採用しています。インストール型のトレーディングツールで、FXトレードにおいて世界的にも最高峰と認められています。

テクニカルの登録やプログラムを設定しておくことで、自動売買も可能です。また、iPhone/iPadやAndroidで使えるアプリがあるのは、BIOPOINTの魅力のひとつです。

GMOコイン

GMOコインは販売所形式なので、売買に時間がかからないというところが魅力です。どれだけ多額であっても、すぐに購入・売却することができます。今のところ、販売所の中では1強と考えてよさそうです。

Binance(バイナンス)

Binanceは、取引高世界1位の海外取引所です。国内最高の取引高を誇るbitFlyerでも、世界的に見れば10位前後ですが、Binanceはさらにそのうえをキープしています。

取扱通貨の種類は100種類を超え、手数料も全通貨ペア0.1%と非常に安い設定です。日本国内の取引所では、隠し手数料としてスプレッドが設定されていることがありますが、Binanceでは正真正銘0.1%の手数料で大変お得です。

ただし、現在日本語に非対応なのが残念なポイント。今後日本に支社を出す可能性もあり、日本の金融庁に「仮想通貨交換業者」として認められれば、日本語に対応されるはずです。

取引所の選び方は2つのポイントが大切

おすすめの取引所10社の特徴を紹介してきましたが、結局どれが良いの?という人もいるかもしれませんね。いろいろなサイトでは、「手数料や取扱通貨が大切」なんて当たり前のことばかり書いています。(私も他の記事では書いています。基本的なことなので、大切であることは間違いありませんから。)

でも、私の経験上本当に大切なのは、「取引所の信頼」と「利用する目的」だと思っています。特に利用する目的は人によって違うので、一概にこの取引所がおすすめ!とは言えないものです。

取引所の信頼

取引所を利用するにあたって、知っておくべきことがひとつあります。それは、あなたが保有する仮想通貨(厳密には秘密鍵)は、実際には取引所が保管しているということです。

あなたのアカウントに10ビットコインが入っていたとしても、実質的に所有しているのはあなたではなく取引所です。あなたがその10ビットコインを使ったり、誰かにプレゼントするためには、自分のウォレットに移し替えておく必要があります。

自分のウォレットに移すまでは完全に取引所の所有下にあり、私たちはどうすることもできません。

もし、取引所がそのあなたのアカウントに紐づけられた仮想通貨を持ち逃げしようとすれば、簡単にできてしまうのです。また、悪意のあるハッカーが取引所に侵入し、仮想通貨のデータ(秘密鍵)を盗んでしまえば、私たちはなすすべなく、すべての通貨を失うことになります。

つまり、取引所を選ぶときは、本当に信頼できる取引所を選ぶべきだということです。取引高、セキュリティ、運営メンバー、トラブルへの対応など、自分が納得するまで調べることが大切です。

ただし、この世に完璧な取引所は存在しません。実際に取引所を利用するときは、完全に信頼するのではなく、自分でできる限りのリスク対策はしておくべきです。

「定期的に自分のウォレットに仮想通貨を移す」「複数の取引所を利用する」など、対策は難しいものではありません。

利用する目的

仮想通貨の取引と言っても、利用する目的はさまざまなはずです。

  • 仮想通貨を試しに持ってみたい
  • 仮想通貨取引でガンガン稼ぎたい
  • 自分の資産を仮想通貨で保有したい
  • 知識はないけど仮想通貨には興味がある

ほかにも、

  • とにかくビットコインだけ取引したい!
  • ビットコイン以外の仮想通貨にも興味がある
  • トークンやICOにも手を出したい

など、投資法のこだわりによっても選ぶ取引所は異なります。

まずは自分が取引所を利用する目的をしっかりと考え、その目的に合った取引所を選びましょう。もちろん、場合によっては複数の取引所を利用することが最善である可能性もあります。取引所は基本的に登録無料なので、いろいろ試してみるのもひとつの手かもしれませんね。

おすすめの選び方

少し抽象的な話になってしまったので、最後におすすめの取引所を目的別に紹介します。

  • ビットコインをガンガン取引して稼ぎたい!→ビットコインの手数料がマイナスのZaif
  • トークンに興味がある→国内では珍しくトークンの取扱があるZaif
  • 初心者だけど少しずつ仮想通貨の取引をしてみたい→コイン積立のあるZaif
  • プロが使うようなトレードツールでガンガン取引したい!→LightningのあるbitFlyer
  • 自分の資産を仮想通貨で保有したい→販売所で確実に購入でき、送金手数料が無料のGMOコイン
  • みんなが使っているところで取引したい!→取引量の多いbitFlyer(国内)、Binance(海外)
  • アービトラージで稼ぎたい→スプレッドが小さいQUOINEXと他複数の取引所の登録
  • 人気の通貨を取引したい!→国内で人気のあるモナやリップルの取扱があるbitbank

いろいろありますが、一例を紹介してみました。質問があればサイドバーのTwitterからご連絡いただければ、個別相談にものります。

まずは少額の取引をおすすめします!

取引所によって使いやすさなどの違いもあるため、しっかり腰を据えて取り組みたいなら、いろんな取引所を利用してみるべきです。取引所によって使わないとわからないクセがあるため、一度利用してから主要取引所を決めましょう。

始めから大きい金額を投資する必要はないので、まずは1~10万円程度の投資をしてみることをおすすめします。買った仮想通貨は移動させることができるので、その通貨を違う取引所に送ることも可能です。