仮想通貨取引所のBinance(バイナンス)は、香港に本社をかまえる大手海外取引所です。取引高世界1位なので、国内の大手取引所と比べても規模がまったく違います。
今回は、取引所Binanceがほかの取引所とどう違うのか、どのような特徴・メリット・デメリットがあり、強みや魅力は何なのか、徹底的に分析したいと思います。
Contents
Binance(バイナンス)の基本データ
まずはBinanceの基本データを確認しておきます。
[myphp file=’binance’]
設立時期はほかの取引所とあまり変わりません。手数料は少し安めですが、飛び抜けて安いってほどでもないですね。ただ、取扱通貨の種類が圧倒的です。
Binance(バイナンス)の詳細
それではさらに詳しく分析していきます。ほかの取引所と比較しながら見ていきましょう。
手数料
Binanceの手数料は全通貨ペア0.1%です。ただし、Binanceが発行しているトークン「BNB(Binance coin)」を手数料の支払いに設定しておくと、手数料が50%割引、つまり全通貨ペア0.05%になります。
ほかの取引所と比べてみましょう。
[myphp file=’c-list’]
変動制のところは、取引量が少なければもっとも大きい数字になってしまいます。また、販売所は無料となっていてもスプレッド(売買価格差)が存在するので、実際は2~10%程度の隠れ手数料が存在します。
それを考えると、全通貨ペア0.1%、BNBを使えば0.05%というBinanceの手数料はかなり安いほうです。
取扱通貨
Binanceでは、100種類を超える通貨の取扱があります。国内では多くても13種類程度なので、圧倒的な違いがあります。ただ多ければ良いというわけでもなく、中にはあまり価値のない草コインなどもあるので注意が必要です。
しかし、欲しい通貨が全部揃っているというのは、とても大きな魅力ですよね。
もうひとつ注意が必要なのが、日本円では取引できないということです。仮想通貨を購入する際に使える通貨は以下の通りです。
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- BNB(バイナンスコイン)
- USDT(テザー)
Binanceで取引をしたいなら、まずは上記通貨を手に入れなければいけません。たとえば、国内取引所で日本円をビットコインに交換しておき、それをBinanceの口座に送金する。そしてそのビットコインで100種類以上の通貨取引を行うということになります。
取引方法
現物取引のみ?現在調査中です。
私も取引していますが、信用取引やFX取引のやり方がわからない。
(英語できる人いないかな。)
Binance(バイナンス)の特徴(メリットなど)
では次に、ほかの取引所と異なるBinanceの特徴や、Binanceにしかない魅力をご紹介します。Binanceを使うメリットも確認しておきましょう。
取引高世界1位
Binance最大の魅力は、やはり取引高が世界1位だということです。取引高が高いということは、企業を含めた業界のプロが利用しているということです。つまり、取引所としての信用度は非常に高い!
もちろんこれは企業規模だったり、セキュリティだったり、運営メンバーだったり、あらゆる要素が重なり合って世界1位になっているわけです。
ちなみに国内1位のbitFlyerは世界で見ると13位前後です。国内では最大手でも、世界にはさらに上が10社以上存在し、Binanceはそのトップだということです。
また、取引高が高いということは、買い逃しや売り逃しのリスクが少なくなります。取引は、当たり前ですが取引相手がいないと成立しません。取引高が高いということはそれだけ通貨の流通が多く、取引が成立しやすいということです。
アフィリエイト高報酬
Binanceは、アフィリエイト報酬が非常に高いことで有名です。アフィリエイトをしない個人投資家には関係のない話・・・というわけでもありません。
アフィリエイト報酬が高いということは、それだけアフィリエイターが力を入れて紹介するということです。つまり、「海外の取引所ランキングTOP10!」などの記事では、多くの人がBinanceを推します。
もちろんBinanceは本当に優れた取引所なのですが、デメリットを言わず良いところばかりを主張して推奨するのは好ましくないですよね。個人投資家は特に、そのような情報に踊らされることなく、きちんと自分の目で情報の正誤を判断する必要があります。
ちなみに、Binanceのアフィリエイト報酬は、取引手数料の20%です。Binanceの取引手数料は全通貨ペア0.1%なので、100万円の取引をすると利用者は1,000円の手数料がかかりますが、そのうち200円がアフィリエイターのお財布に入るということです。
コインの人気投票
Binanceでは月に1回、仮想通貨の人気投票「Community Coin of the Month」を実施しています。BinanceユーザーでBNB(バイナンスコイン)を所持していれば、1回0.1BNBで投票することができます。
1位になった通貨はBinanceに上場される(取扱通貨となる)ため、価格の大幅な上昇が見込めます。自分が所持している通貨が上場されるように投票したり、まだ持っていないが将来的に取引したいと考える通貨に投票したりします。
投票をしなくてもそのイベントは見ることができるので、興味があればぜひ一度ご覧になってください。今どんな通貨が人気なのか、そして将来的にどの通貨の人気が高くなるのか、予想できるかもしれませんよ。
Binance(バイナンス)のデメリット
Binanceはとても優秀な取引所ですが、もちろんデメリットもあります。最強の取引所は存在しないので、メリット・デメリットを理解したうえで、自分に合った取引所を選ぶのがベストです。
日本語未対応
Binanceはもともと、日本語に対応している取引所として知られていました。しかし2018年に入り日本の金融庁から通告が入り、日本語の表示が禁止されてしまったのです。
金融庁では2018年より、仮想通貨交換業者として登録制を設け、取引所を厳しく監視するようになりました。Binanceは海外取引所なので行政処分をすることはできませんが、日本語対応というところが目をつけられたようです。
今後Binanceも日本で仮想通貨交換業者としての登録を目指すなどの噂もあり、そうなれば日本人のユーザーが一気に増えるかもしれません。
日本円未対応
Binanceでは、日本円で仮想通貨の取引をすることができません。つまり「円建て」に対応していないということです。
日本人がBinanceで取引するには、以下の手順を踏む必要があります。
- 国内取引所に登録する
- 国内取引所でBTC(ビットコイン)を購入する
- BTCをBinanceに送金する
BinanceのアカウントにBTCが入金されれば、そのBTCを基軸通貨としてさまざまな通貨取引ができるようになります。BTCではなくETH(イーサリアム)でも取引できますが、はじめは通貨の対応が広いBTCをおすすめします。
(ICO(仮想通貨新規公開)に手を出すなら、ETHでも良いかもしれません。)
BTCを購入する国内取引所は以下の記事を参考にどうぞ。
出金制限
実はこれ、デメリットとして挙げていますが、それほど気にすることではありません。
Binanceではアカウントによって、レベル1~3まで設定されています。そのレベルによって、仮想通貨の出金に制限がかかってしまうようです。通貨をウォレットに移したいという場合に注意が必要ですが、割と大きな金額なので、ほとんどの人は気にする必要がないでしょう。
- 登録したてホヤホヤのアカウントはレベル1:1日2BTC
- 本人確認画像の提出などができればレベル2:1日50BTC
- 問い合わせをして審査に合格すればレベル3:制限なし
ざっくり解説するとこんな感じです。
本人確認をきちんと済ませておけば、基本的にレベル2までは簡単に上がります。私は英語ができないのでレベル2ですが、1日に50BTC以上出金することなんてまずないので、まったく問題ありません。(そもそも50BTC持ってない。)
たとえば、取引所間の価格差によって儲けを出す「アービトラージ」をしている人は、1日に50BTC以上出金する可能性があるかもしれません。
BNB(バイナンスコイン)とは?
Binanceで取引ができるBNBについて、簡単にお話します。仮想通貨マニアの私が語り出すとトークンやらICOやらの話で長くなりそうなのですが、できるだけ簡潔にまとめたいと思います。
BNB(バイナンスコイン)の概要とその特徴
取引所Binanceは2017年にサービスが開始されましたが、その資金調達のために用いられたのがBNB(トークン)です。そもそもICO(新規仮想通貨発行)で発行されるトークンは資金調達が目的なので、BNBの役目はすでに半分くらい果たしています。
Binanceは、四半期ごとに利益の20%を使いBNBを買い戻しします。そうすることでBNB全体の供給量が減り、必然的に価格が上昇します。
最終的には、総発行量2億枚のうち、1億枚が買い戻しされることが決まっています。
BNB(バイナンスコイン)で手数料50%割引
Binanceで取引を行う場合、BNBを手数料支払いに設定しておけば、取引手数料が50%割引になります。ただし、1年ごとに割引額が減っていき、最終的には「割引なし」になります。
利用年数 | 割引額 |
1年 | 50% |
2年 | 25% |
3年 | 12.5% |
4年 | 6.75% |
5年 | 割引なし |
割引額は減っていきますが、BNBの供給量が減り価値が上昇するため、需要は高くなって安定するという見込みです。
まとめ
Binanceはさすが世界1位というだけあって、本当に素晴らしシステムで運営をされているのがわかります。手数料だけではなく、マネーロンダリング対策やハッキングに対するセキュリティ対策などもきちんとなされているので、安心して利用できる取引所だと言えるでしょう。
[myphp file=’binance’]
コメント