【仮想通貨】取引所の仕組みをわかりやすく解説!内部のシステムなど

取引所

仮想通貨の取引所って、どんな仕組みで成り立っているのか気になりませんか?基本的な売買の仕組みから、取引が成立する仕組み、そして取引所がどうやって利益を上げているかなど、知っておいて損はないはず!

今回は、取引所の内部システムなど、私もわからないことがあったので、取引所に直接問い合わせをして徹底的に調べあげました!取引所の基本的な仕組みから内部システムまで、知りたい情報が詰まっているはずです!

仮想通貨の取引所とは?

まずは、仮想通貨の取引所ってどんなところなのか、まったく知らない人のために解説をしておきます。取引をしたことのある人はすっ飛ばしてください。

仮想通貨(暗号通貨)について

そもそも仮想通貨とは、分散型台帳(ブロックチェーン)システムの中で生まれた暗号通貨のことです。分散型というところがポイントで、取引履歴を世界中のコンピュータ(ノードと言います)で共有して管理・監視し合っています。

たとえば、「AさんからBさんに1枚のビットコインを送金した」という取引履歴があれば、Bさんが1ビットコインを持っているという証明になります。実際に通貨のデータが存在するわけではなく、取引の履歴があるだけ、というところが重要なポイントです。

取引所は仮想通貨の売買ができるところ

たとえばAさんが、「3ビットコイン買いたい」と思ったときに、「3ビットコイン売りたい」と思う人がいなければ取引は成立しません。目の前に取引相手がいれば簡単ですが、そんなうまいこといかないのが現実です。

そこで取引所では、仮想通貨の売買をしたい人をたくさん集めて、希望が合う人をつなげて取引をしてもらおう、というコンセプトで運営されています。たくさん集まれば集まるほど、自分が希望する取引相手が見つかりますし、人がいない取引所ではなかなか取引できないこともあります。

取引の仕組みをわかりやすく解説

取引所で行われる取引(売買)はどのような仕組みで成り立っているのか、基本的な用語と流れを確認しておきましょう。

※ベストビッドやアスク・オファーなどの専門用語は、取引所の仕組みを理解するためには必要ないので省略しています。

板を利用した取引

株やFXをしたことがある人なら馴染みのある「板」。利用者が希望する「買い注文」や「売り注文」が表示されている場で、注文板と呼ばれることもあります。利用者はこの板を使って、仮想通貨の価格を確認したり、自分の注文を決めたりします。

このような板取引では、買い注文の価格と売り注文の価格がかみ合ったときに約定(取引が成立)する仕組みになっています。

上の画像は、Zaifにおけるビットコイン取引の注文板です。上半分の緑色が売り注文、下半分の赤色が買い注文です。売りたい人はできるだけ高く売りたい、買いたい人はできるだけ安く買いたい、という想いがぶつかり合っているところです。

この画像で言えば、売り注文の最安値が872,080円、買い注文の最高値が872,000円です。もしあなたが872,080円で買いたいと注文を出せば、すぐに取引は成立します。

「気配」というのは、注文が出ている数量のことを指します。最安値の売りは872,080円ですが、0.0757枚しか売りに出ていません。あなたが872,080円で0.08枚の買い注文を出した場合、0.0757枚だけ約定し、残り0.043枚の買い注文が残ります。

このように、買い注文と売り注文がぶつかることで、価格は常に変動していきます。

makerとtaker

板取引の注文方法には、maker(メイカー)とtaker(テイカー)の2種類があります。あまり気にしない人もいますが、取引所によっては手数料が変わってくることもあるので、覚えておいて損はありません。

以下の画像は、Zaifの手数料一覧です。基本的には、takerよりmakerのほうが安い手数料で取引をすることができます。おそらく、makerのほうがサーバー負担が少ないからではないでしょうか。

makerは板に注文を出して取引を待つ方法、takerはすでに板にある注文と取引をする方法です。指値注文・成行注文と似ていますが、少し違います。

指値注文は価格を指定して注文を出すこと、成行注文は価格を指定せずに注文を出すことです。指値で注文を出しても、約定される取引が板になければその注文が板に載るのでmakerとなり、約定される取引が板にあればtakerとなります。

  • 約定される取引が板にない指値注文:maker
  • 約定される取引が板にある指値注文:taker
  • 成行注文:taker

ちなみに、成行注文を出した場合、基本的には一番現在価格に近い取引が約定することになります。ただし、タイミングによっては価格が急変することもあるので注意が必要です。指値で注文を出していれば、価格が急変しても自分が指定した価格以外での約定はあり得ません。

取引所の内部システムを問い合わせてみた

取引所における売買の仕組みは、多くのサイトで解説されています。しかし、取引所の内部システムについて書いている記事を発見することができず、ましてや書籍を読み漁っても欲しい情報はありませんでした。

今回、取引所の内部システムで私が気になったことがいくつかあったので、取引所に直接問い合わせて確認をしました。

ブロックチェーン技術で成り立つ仮想通貨

そもそも仮想通貨とは、ブロックチェーン技術によって成り立つ通貨です。取引データをひとつのブロックデータとしてまとめ、それをチェーン上につなげていくことで、取引が時系列に沿ってつながっていきます。

つまり、通貨XをAさんからBさんに送金し、さらにBさんがCさんに送金したという取引履歴(トランザクション)がすべてブロックでつながっているのです。

この取引データは、全世界で共有しています。みんなで同じ台帳を共有し、管理・監視し合うことで成り立っています。つまり、銀行のような中央集権組織は存在せず、システムを導入したすべてのコンピュータ(ノード)が並列につながっているということです。

しかしそれだけの技術なら、不正なデータ改ざんなどが簡単に起きてしまいます。それを防ぐために、どのブロックをチェーンにつなげるかを決める「承認作業」が必要になります。これをマイニングと言い、ビットコインであればPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と呼ばれるシステムが採用されています。

取引はブロックチェーンに書き込まれている?

PoWでの承認作業(正しいブロックをつなげる作業)は、通貨の種類にもよりますが、不正を防ぐために数秒~数分の時間が必要です。ビットコインなら約10分、イーサリアムなら15~17秒、モナコインなら約90秒という時間がかかります。

しかし、ブロックチェーンによる承認を待っていては、取引所で行われている秒単位の取引には対応できないのでは?と疑問がわきました。ましてやビットコインなんて1度の取引に約10分もかかってしまうのですから、取引所での取引は成り立たなくなってしまいます。

そのあたりのシステムがわからなかったので、取引所に直接問い合わせてみることにしました。ひとつの取引所ではシステムが異なる可能性もあったので、国内取引所5社に問い合わせています。

問い合わせに対する回答

上記の疑問を問い合わせた結果、どの取引所からもほとんど同じ回答を得ることができました。つまり、取引所での取引はブロックチェーンを通さずに行われているということです。

利用者が自由に板取引できるようプログラムを組み、サーバーを用意して、その中で取引が行われています。

ブロックチェーンに記録が残る取引は、取引所から別の場所に通貨が移されるときだけだそうです。たとえば、私が取引所に預けている通貨を、自分のウォレットに移す場合は、ブロックチェーンの記録に残るということです。

※基本的にこのような内部システムについては非公開なので、取引所名は伏せています。

取引所によって価格は違う?同じチャートを形成する仕組み

仮想通貨の価格は「板取引」によって決まるというお話をしました。しかし、板というのは取引所によって異なるので、その価格も取引所によって異なります。

では、なぜどの取引所を見ても同じような価格になっているのでしょうか。その仕組みをわかりやすく解説します。

仮想通貨の価格は取引所によって変わる

仮想通貨の価格は、先ほども解説した通り「板取引」によって決まります。板取引は取引所のサーバーで行われているので、取引所ごとに内容が異なります。

たとえば、A取引所ではビットコインが100万円のときに、B取引所では99万円になっている可能性があるということです。

なぜ同じようなチャートを形成するのか

取引所によって仮想通貨の価格は異なりますが、それでもやはり同じような価格に近付く傾向があり、チャートも同じような形を形成しています。A取引所でビットコインが高騰すれば、同じようにB取引所でも高騰するということです。

【bitFlyer:2018年1月~4月までの日足チャート】

【Zaif:2018年1月~4月までの日足チャート】

これは、「アービトラージ」と呼ばれる取引手法が深く関係しています。アービトラージとは、取引所ごとの価格差を利用して、利益を狙う投資法のことです。

たとえば、99万円でビットコインが買えるB取引所で1ビットコインを購入し、そのビットコインをA取引所に送金、そしてA取引所で100万円で売れば、1万円の利益になります。

仮想通貨は、買いが多くなれば価格が上がり、売りが多くなれば価格が下がります。つまり、アービトラージによって安い取引所では多く買われて価格が上がり、価格の高い取引所では売りが多くなって価格が下がるということです。

これの繰り返しにより、最終的に同じような価格に落ち着いてくるという仕組みになっています。

取引所が稼ぐ仕組み

最後に、取引所はどのようにして利益を出しているのか、その仕組みを紹介します。これについても、取引所に直接問い合わせています。

取引手数料

私たちが取引所のサーバー上で行う取引には、取引手数料が必要です。取引額の0.01%~0.25%が取引手数料の相場で、現物取引だけでなく、信用取引やFX取引においても手数料がかかります。

なかには取引手数料が0%の取引所や、Zaifのようにマイナス手数料などもあります。取引手数料以外にもいろいろなところで利益を得ているので、取引所の運営は問題なく成り立っているようです。

販売所のスプレッド

取引所のなかには、「販売所」のサービスを行っているところがあります。取引所で行われる取引は利用者同士の取引ですが、販売所での取引は営業所と利用者との取引が行われます。

販売所では、そのときの通貨価格の相場に、隠れ手数料(スプレッド)が付加されています。たとえば、ビットコインの価格が100万円の場合、販売所では105万円で売っていたり、95万円で買い取りが行われていたりします。

販売所でのスプレッド(売買の価格差)は基本的には非公開となっていますが、およそ2~10%を推移しています。0.01%~0.25%の取引手数料と比べても、非常に多くの利益が見込めることがわかるかと思います。

販売所について詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

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その他の手数料

現物取引だけでなく、信用取引やFX取引をする場合、取引手数料以外の手数料がかかります。

  • 信用取引:借入手数料
  • FX取引:レバレッジ手数料(スワップポイント)

信用取引は、取引所から借入をして取引を行うシステムです。また、FX取引では、ポジション(通貨を所持すること)を持って日をまたぐとその分の手数料がかかります。

これらは現物取引よりも金額が大きくなることが予想されますので、取引所の主要利益になっている可能性はあります。

ホワイトラベル

取引所は個人向けのサービスだけでなく、企業向けのサービス展開も行っています。企業向けに、取引システムやビットコインを利用したプログラム提供などのことを、ホワイトラベルと言います。

この収益については非公開なので、まったく予想もできませんが、国内大手取引所ではかなりの金額になっているのではないでしょうか。

まとめ

今回は仮想通貨取引所の仕組みについて、できるだけわかりやすく解説をしました。makerやtakerについては覚えておいて損はないので、少し意識しながら取引をしてみてください。

取引所の利益なども考えながら取引をしてみると、今までとは少し違った世界が見えるかもしれません。

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